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小学算術書その14

羅紗、蒸気船

史料

小学算術書

※無断転載禁止

解読文

十一 羅紗、一反の価は、金九円なり、又絹、一反の価は、金四円なり、此価、を合せて、金幾円なりや、答

十二 一人の小児は、絵図を、九枚、持てり、然るに、又教師か、二枚を、与へたり、合せて、幾枚の、絵図を、持てりや、答

十三 午前に歴史を九枚読み午後に、地理書を、六枚読みたり、この数を、合せて、幾枚、読みたりや、答

十四 蒸気船は、一時間に九里、走り、又次の、時間には、七里走りたり、合せて、此船の、走りたるは、幾里なりや、答

十五 一輌の車に、醤油を、九樽、載せたり、今、一輌の車には、酒一樽を、載せたり、この車に、載せたる醤油と、酒を合せて、幾樽ありや、答

解説

十一

「羅紗」は「ラシャ」と読み、室町末期頃から江戸時代の渡来品で、羊毛の厚く密な毛織物です。

「円」「価」が異体字で「圓」「價」で書かれています。「圓」については異体字一覧3番を併せてチェックしてみてください。

十二

「絵図」の「絵」「図」はそれぞれ、異体字で「繪」「圖」と書かれています。「繪」は異体字一覧66番、「圖」は異体字一覧29番に載せてあります。

また「与」も異体字で「與」で書かれています。こちらは異体字一覧1番をチェックしてみてください。

さて、「教師か」の「か」が「可」をくずした変体仮名で書かれています。現在私たちが使っている平仮名の「か」は「加」をくずした文字です。

十三

「読」と「数」が異体字で、「讀」「數」と記されています。「數」については小銃、屏風の解説をご参照ください。

「読みたり」の「み」が、「三」をくずした変体仮名で書かれています。現在私たちが使っている平仮名の「み」は「美し」をくずした文字です。

十四

「里」の単位は、騎兵、蝶、手習の解説をご参照ください。

十五

「輌」は車の二つの車輪の意で、現代表記では、「両」に置き換えます。

  

史料情報

  • 表題:小学算術書 巻一 師範学校彫刻
  • 年代:明治 6. 3.(1873)/出所:文部省/形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館収蔵 大舘氏収集文書274
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

小学算術書

1.小学算術書とは/2.先生と生徒の数/3.茶碗、鶴、俵/4.算数に使う符号/5.旗、桃、傘

6.墨、靴/7.檎、魚、兎/8.机、見台等/9.小銃、屏風等/10.北斗七星、北極星

11.騎兵、蝶、手習/12.兵卒、蝉、人形/13.蜂の巣、桜等/14.羅紗、蒸気船

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