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小学算術書14

蒸気船の速さ

史料

蒸気船の速さ_小学算術書

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原文

  1. 羅紗、一反の価は、金九円なり、又絹、一反の価は、金四円なり、此価、を合せて、金幾円なりや、答
  2. 一人の小児は、絵図を、九枚、持てり、然るに、又教師か、二枚を、与へたり、合せて、幾枚の、絵図を、持てりや、答
  3. 午前に歴史を九枚読み午後に、地理書を、六枚読みたり、この数を、合せて、幾枚、読みたりや、答
  4. 蒸気船は、一時間に九、走り、又次の、時間には、七里走りたり、合せて、此船の、走りたるは、幾里なりや、答
  5. 一輌の車に、醤油を、九樽、載せたり、今、一輌の車には、一樽を、載せたり、この車に、載せたる醤油と、酒を合せて、幾樽ありや、答

解説

  1. 羅紗(ラシャ)は、室町末期頃から江戸時代の渡来品で、羊毛の厚く密な毛織物。円・価は異体字(旧字)
  2. 絵図と与は異体字。「教師か」の「か」は可をくずした変体仮名。現行の平仮名「か」は「加」。
  3. 読・数は異体字で讀・。「読みたり」の「み」は「三」をくずした変体仮名。現行の平仮名「み」は「美」。
  4. 里は長さの単位。騎兵、蝶に既出。一里は約4kmとして、この教科書によれば、蒸気船は時速36~28kmほどで進むようだ。
  5. 輌は車の二つの車輪の意で、現代表記では両に置き換えます。

史料情報

  • 表題:小学算術書 巻一 師範学校彫刻
  • 年代:明治6. 3.(1873)/文部省 編纂
  • 埼玉県立文書館収蔵 大舘氏収集文書274
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いてます。
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小学算術書

1.概論 2.先生と生徒数 3.茶碗、鶴 4.符号 5.足し算

6.墨の単位 7. 8.見台の足数 9.小銃、屏風 10.

11. 12.兵卒数 13. 14.蒸気船の速さ

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