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小学算術書10

北斗七星に北極星を加えた数

史料

北極星を加えた数_小学算術書

※無断転載禁止

原文_絵の下

  1. 北斗、七星に、北極星、一つを、加ふれば、の数、幾個なりや、答
  2. 一本の枝に、なりたるは、七つあり、又一木の枝に、なりたる、柿、四つあり、合せて、此柿、幾個ありや、答
  3. 、二羽に、子鳥、七羽あり、合せて、幾羽なりや、答
  4. 立てたる、書物、七冊と、横なる、書物、三冊あり、両方の、書物を、合せて、幾冊なりや、答
  5. には、絃、七筋の、ものあり、今、五筋、増せば、此琴の絃は、幾筋なるや、答

解説

一問目の「数」の異体字(旧字)「數」、および変体仮名「は」「な」「あ」は「者」「奈」「阿」をくずした字体。これら前頁からの全ておさらいになります。

一問目は実際の星の事象、五問目は琴の筋の数、よく出来た問いだと思います。

史料情報

  • 表題:小学算術書 巻一 師範学校彫刻
  • 年代:明治6. 3.(1873)/文部省 編纂
  • 埼玉県立文書館収蔵 大舘氏収集文書274
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いてます。
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小学算術書

1.概論 2.先生と生徒数 3.茶碗、鶴 4.符号 5.足し算

6.墨の単位 7. 8.見台の足数 9.小銃、屏風 10.星

11. 12.兵卒数 13. 14.蒸気船の速さ

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