史料
姓+国名+守(かみ)
![]() |
![]() |
![]() |
久水相模守 | 秋元但馬守 | 水野出羽守殿 |
ひさみず-さがみのかみ | あきもと-たじまのかみ | みずの-でわのかみどの |
相のくずし字は仮名「お」に似る。相模は神奈川県で黒船史の舞台。 | 春夏秋冬のくずし字は何れも意外に難読である。但馬は兵庫県北部。 | 野は異体字・墅。出羽は山形・秋田の両県の大部分。 |
![]() |
![]() |
![]() |
大岡越前守 | 細川越中守 | 古川山城守 |
おおおか-えちぜんのかみ | ほそかわ-えっちゅうのかみ | ふるかわ-やましろのかみ |
大岡忠相(ただすけ)。住まいは東京都小平市という。 | 幕末の熊本藩主・細川斉護(なりもり)。相州警備を担う。 | 城の旁(つくり)成は典型的なくずし方をしている。山城は京都府南部。 |
![]() |
![]() |
![]() |
筒井肥前守 | 黒田豊前守 | 大久保駿河守 |
つつい-ひぜんのかみ | くろだ-ぶぜんのかみ | おおくぼ-するがのかみ |
肥前は葉隠の里・佐賀県、一部長崎県。 | 豊前は福岡県東部・大分県北部。 | 駿河は静岡県。 |
解説
史料の大岡越前や細川越中のように江戸時代、その国を治めてなくても、全く関係ない国名で国司(こくし)を名乗っている武士が多くいました。ただの肩書で国司を名乗るのは、既に平家の一族に見えます。詳しくは代官の歴史をご参照ください。