くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

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身近なくずし字その6

岩手県のお寺のお札のくずし字

お寺のお札

解読文

久かたの 横瀬あまねく 光山 法のをしへに かよふ 古寺

江刺十六番横瀬 普光山 圓通寺

解説

このお札は私の家にあったもので、十年前くらいに岩手県奥州市にある、普光山圓通寺(ふこうさんえんつうじ)からいただきました。

「久かたの(久方の)」とは、「天(あめ・あま)」「空」「月」「雲」「雨」「光」「夜」「都」などにかかる枕詞です。「横瀬」というのは、このお寺の辺り一帯の地名です。「をしへ」は「おしえ(教え)」の歴史的仮名遣いです。

くずし字に着目してみましょう。「久さかたの」と「かよふ」の「か」はどちらも「可」の文字をくずした変体仮名です。古寺の「寺」のくずし字も難しいですが、古文書で「寺」は、このようなくずし字でよく出てきます。

圓通寺の「圓」は「円」の異体字です。現代で「円」を「圓」で書く人はまずいないと思いますが、古文書で「円」は「圓」をくずした文字でよく出てくるので、「圓」という文字を覚えておいて損はないです。

  

身近なくずし字

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