くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

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身近なくずし字10

老舗の和菓子品名 くずし字解読

史料

しるこ_くずし字

写真は川越藩御用達、天明三年(1783)創業の龜屋で買った和菓子です。品名のロゴがくずし字で書かれているので、これを解読してみましょう。

答え・解説

小江戸 しるこ

江戸時代の人々は実際、写真のような字体で書いていました。

くずし方

しるこの解読

「し」は「志」、「こ」は「古」をくずした変体仮名。現行の平仮名「し」は「之」、「る」は「留」、「こ」は「己」をくずした字体です。

平仮名の字体が現行のものに統一されたのは、明治二三年の小学校令施行規則によります。それ以前は、今私達が使っている字体とは異なる仮名文字(変体仮名)を多く使用。文字の書き方の歴史も併せてご参照ください。

おまけ

葵紋

史料写真の包装を取り外すとあらびっくり。川越藩御用達だったお店のお菓子らしく、葵紋が出てきました。これをお椀に入れ、お湯を注いでおしることしていただきます。

川越藩は武蔵国入間郡(現在の埼玉県川越市)周辺を領した藩。江戸に近い支城として徳川幕府から重視されていました。川越藩主は幕府の老中職に就いた者も多く、徳川綱吉の側近・柳沢吉保などがいます。地元で有名なお菓子店です。

身近なくずし字

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