解説
安倍川もち
写真の安倍川もちは静岡で見つけました! と申し上げたい所ですが池袋西武のデパ地下で発見しました…。
くずし方
史料は漢字で安倍川と記載。ちなみに現行の平仮名「あ」は「安」、「つ」は「川」をくずした字体。
史料仮名「も」「ち」は「毛」「知」をくずした変体仮名。現行の平仮名「も」「ち」も「毛」「知」をくずした字体。元になった漢字が同じといえど、くずし方の違いで印象が大なり小なり変わります。
幕末の落首
- 阿部川は見かけかばりでうまくなし 上喜撰には合はぬお茶菓子
上記は、嘉永六年(1853)ペリー来航の際によまれた落首。阿部正弘と阿部川餅、上喜撰と蒸気船をかけて優柔不断な正弘を批判したもの。上喜撰(じょうきせん)とは、茶の銘柄の一つ喜撰(きせん)の上等なもの、また上等な茶の意味もあります。
参考文献
山中清孝「第二節 開国による政局の変動と埼玉県政_第四章 幕末期の政治と社会」『新編埼玉県史 通史編4 近世2』(埼玉県、1989年)752頁 二 庶民負担の増加
身近なくずし字
1.割り箸 初級 2.割り箸 中級 3.のし 4.日本酒 5.贈答品