くずし字で楽しむ江戸時代

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身近なくずし字12

調味料ミニパック くずし字解読

史料

鰹たたき_たれ

写真は昨日(2017年9月9日)、家の台所で見つけたタレ(調味料)についていた、くずし字です。(笑) お店のロゴがくずし字で書かれているので、これを解読してみましょう。

答え・解読文

祢保゛希(ねぼけ)

祢保希(ねぼけ)とは、東京に本社がある加寿翁(かずおう)コーポレーションが経営する老舗日本料理店の名前。

大正六年(1917)高知県高知市新京橋において創業。一本釣りのカツオや高知産野菜など使った土佐料理が名物。また鰹のタタキは、土佐藩祖の山内一豊考案らしいです。

ロゴは老舗にふさわしい、変体仮名で書かれています。現行の平仮名「ね」も「ほ」も、当ロゴと同じく「祢」「保」をくずした字体ですが、今と書き方がだいぶ違うので大変難読ですね。「け」は「希」をくずした変体仮名。現行の平仮名「け」は「計」をくずした字体です。

身近なくずし字

1.割り箸 初級 2.割り箸 中級 3.のし 4.日本酒 5.贈答品

6.お札 7.銀座 菓子 8.銀座 製パン 9.浅草 甘味店

10.川越 菓子 11.静岡名物 12.調味料

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