くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

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古文書概論その4

文字の書き方の歴史

年表

時代 文書残存量 解読難易度 識字 文字の書き方
戦後 基点 基点 ほぼ100% 当用漢字という謎の字体が現れ、そのあと常用漢字にバージョンアップ。異体字(旧字)歴史的仮名遣いは捨てた。
戦前~大正 戦中は国から勉強するなと言われる。 異体字と歴史的仮名遣いを使う。例:太宰治宮沢賢治夏目漱石など。
明治 国が定めた教科書で文字を覚える。 変体仮名を廃止して統一字体の平仮名を採用。くずし字を廃止して活字を採用。移行期の例:小学算術書(明治6)。読点、改行が登場。
江戸 様々な身分の人々が自由に読み書きする。 くずし字(変体仮名、異体字)が主体。公的文書の文体は候文。伝達手段は口頭から文書中心へ。近松や西鶴、馬琴など文学も華開いた。江戸後期から句点が登場する。
戦国 少ない 難しい 武士や僧など限られた人のみ読み書きする。 戦乱のため、平安時代から続く勅撰集が絶えた上に、平家物語や太平記のような軍記物も生まれなかった。文禄・慶長の役で朝鮮から盗んだ漢籍や印刷技術が江戸時代の文化を促進する。

戦国(室町)時代より前は、南北朝時代(太平記)→鎌倉時代(平家物語)→平安時代(王朝文学)。

解説

古文書っていっても、いろんな時代の文書があり、上の表の通り、時代によって文字の書き方が違います。

古文書初学者は基本的に江戸時代の古文書から入ります。何故かというと、戦乱がなかった江戸時代には比較的多くの古文書が残っているからです。

また、文字の書き方の側面からいうと、明治時代に入るとくずし字で書くことが少なくなってくるので、この時代の文書は異体字(旧字)が読めればそんなに訓練を積まなくても読めます。

戦国時代まで遡ると、この時代は文字が書ける人も身分の高い人・公家や武士、あるいは僧に限られ、おまけに多くの古文書が戦禍によって焼失。これにより戦国時代は江戸時代と比べ、現在まで残っている古文書は圧倒的に少ないのです。

以上の理由から、拙サイトでも主に江戸時代の古文書でくずし字を学んでいきます。それでは次ページで江戸時代の古文書の種類を見てみましょう。

  

古文書概論

1.古文書(こもんじょ)とは/2.古文書の特徴/3.文字の種類/4.文字の書き方の歴史

5.江戸時代の古文書の種類/6.最初に覚えること/7.くずし字の覚え方/8.学習方法その1

9.学習方法その2/10.古文書の魅力/11.古文書資格取得/12.古文書を読む猫/13.古文書判定

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