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古文書概論その9

古文書学習法2 具体_辞書、時間、やる気、継続

1.辞書を引く

古文書の具体的な学習方法にお悩みの方は多いと思います。一つ言えることは、余り効率は重視せず、逆に思い切り遠回りするくらいの気持ちで挑んだほうがよいです。

古文書の学習において今日、学んだことが何一つ無駄になることはありません。何故かというと、その「部分」は「全体」に繋がっているからです。

わからない単語があったら、自分で広辞苑などの国語辞典や古文書の辞典やなどをまめまめしく引く。何かとりわけ大きな、変わったことをするでなく、凡事の積み重ねがのちに糧となるでしょう。

2.時間

徂徠先生『政談』によれば、現代人よろしく江戸時代の人もせわしない風俗だったらしいのですが、古文書の学習に多くの時間を割ける人というのは、いそうでいないのではないでしょうか。

私が古文書を初めて四年間くらいは、勉強する場所はだいたい電車の中。通勤時間をうまく利用します。職場が遠かった時は往復三時間も毎日勉強できました。今思うとありえないモチベーション…。しかも痴漢が全く寄ってこない!(笑)

おさらい古文書の基礎』一冊を何度も繰り返し読み、まず候文(そうろうぶん)の独特な言い回し(フレーズ)を頭に叩き込みました。

その一方で、同じ本ばかり読んでいても飽きるので、飽きた時は他の古文書の本に目を移して頭を切り替えました。単語帳をつくったことがあるのですが、しっくりこなくて私には駄目でしたね。

3.モチベーション

古文書を学び初めた頃に私は、神奈川県立歴史博物館の特別展(2008)においてゲットした『戦国大名北条氏とその文書』という本を見ながら、北条氏康の文書を本文から花押まで真似して書いて楽しんでいました。

今振り返るとマジか。余計頭が痛くなるだけのような気がするのですが、学習のモチベーションが上がる何かを自分なりに見つけておくといいと思います。何故なら古文書の学習は長期戦だからです。

また、教室やサークルなどに通って仲間を作るのも有効です。こういう時代こそ、学びを通して地域に仲間を作っておくと気持ちも強く持てるでしょう。実のところ、証文など古文書は一人で誤読なしにカンペキに解読できるもんでもないんですね。ということに気付いて私は生徒に教わることにしました。

正直な話、本当にいやになります。わっけわからなすぎて。なので上手に息抜きしながら、古文書と長く付き合うことが大切です。

4.継続

古文書の学習方法結論:結果オーライ、自己流でOK!要は読めるようになりさえすればいいですからね。

古文書を教えてくれる人が近くにいなくとも、『くずし字辞典』と市販の手引書さえあれば、なんとかなります。頭の良し悪しや、要領のいい悪いも、経歴も全く関係ありません。私が生き証人みたいなもんです。

「ガッツだぜ!」

時間も金も学もガッツさえない(!)私ですが、例えダラダラになってしまうことがあっても、繰り返しになりますが中断せずに続けることが肝要。"学問は中途でやめてはいけない。"『荀子』勧学編 第一

古文書概論

1.古文書(こもんじょ)とは 2.特徴 3.文字の種類

4.書き方の歴史 5.古文書の種類 6.最初に覚えること

7.くずし字の覚え方 8.学習法1 概論 9.学習法2 具体

10.書けなくてもいい? 11.漢文との違い 12.読む意義

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