デジタルコレクション

国立国会図書館デジタルコレクションでは、様々な古文書がネット上で閲覧できます。
しかし利用は、なかなか難しいと思います。調べたい史料が予めはっきり決まってないと、検索ボックスに入れるキーワードも何を入れていいんだかサッパリわからないからです。キーワードが思いつかないけれど、何か見てみたいという方は研究テーマを参考にしてみてください。
検索から上がってくる史料はどれも、残念ながら解読文や解説などはついてません。よって無理して使い倒す必要もないでしょう。私はきほん地元の文書を読むので、正直ほとんど利用しないです。
実際に行って見る
場所
国会図書館の最寄り駅は東京メトロ永田町駅で、国会議事堂のすぐ近くにあります。当館は慣れていないと自分がどこを歩いているのかわからなくなる程、大変巨大な建物です。
古典籍資料室
当館・古典籍資料室に到着。ここで古文書を閲覧しようとする時も、まず初めに設置されているPC端末(上記史料検索サイト)を使い、お目当ての古文書を検索しなければいけません。閲覧したい古文書を見つけたら、利用申請をして指定した古文書を出納してもらいます。
私が当室に行った時、端末からではピンとくる文書がなかなか見つけ出せませんでした。かくして「文書目録を貸してください」と頼んだところ、紙媒体の目録はないと言われました。ええっ~!ふつう、文書館にはあるんだけどなあ。妙な所でペーバレスの行政…
一般図書の出納
当館は『こもなれ』含め日本中のあらゆる書籍を網羅しており、漫画も読み放題。しかし普通の図書館と違い、書籍を棚から選ぶのではありません。
一般図書は、設置してあるPC端末で国立国会図書館サーチの中から読みたい本を検索して出納手続きをします。二〇分くらいすると指定した本が出納され、カウンターから本を受け取ることができます。書籍は館内で読み、持ち帰ることができません。
利用者の中にはいかにも研究者ぽい人もいますが、一般の方や初めての方もたくさんいると思いますので、気遅れする必要はないでしょう。
古文書でなくとも絶版した本、貴重書、マニアックなものを調べたい時には、大変有り難い図書館。逆にそうした欲求が特にない場合は、却って使い勝手がよくないこと必至。文書館、地元の図書館、そして国会図書館、それぞれ長所短所アリ。自分のニーズをよく見極めることが、意外に大切なことかなと思います。