天明(てんめい)
光格天皇朝/徳川家治、家斉将軍
天明の飢饉と田沼意次罷免により、松平定信による寛政の改革が天明七年(1787)より始まる。
元号(改元月) | 西暦 | 干支[閏月] | 古文書 | 主な出来事 |
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天明元(4) | 1781 | 辛丑 [5] | - | - |
天明2 | 1782 | 壬寅 | - | - |
天明3 | 1783 | 癸卯 | 『吉田市右衛門文書』/川越 亀屋創業 | 天明の大飢饉:浅間山噴火(7月)死者2,000人、降灰により不作。 |
天明4 | 1784 | 甲辰 [1] | - | 前年に続き冷害。陸奥国中心に30万以上の餓死者。 |
天明5 | 1785 | 乙巳 | - | - |
天明6 | 1786 | 丙午 [10] | - | 将軍家治急死(8月)享年50、家斉が第11代将軍就任。これにより田沼意次罷免。 |
天明7 | 1787 | 丁未 | - | 松平定信、老中筆頭となり倹約令を発す。 |
天明8 | 1788 | 戊申 | - | 田沼意次死去(6月)享年70 |
寛政(かんせい)
光格天皇朝/徳川家斉将軍
寛政五年(1793)まで引き続き寛政の改革が行われる。
元号(改元月) | 西暦 | 干支[閏月] | 古文書 | 主な出来事 |
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寛政元(1) | 1789 | 己酉 [6] | - | 棄捐令(きえんれい):旗本らを救済のため、札差からの借金返済を免除。/囲米の制:非常時の窮民救済のため村に郷蔵。 |
寛政2 | 1790 | 庚戌 | - | 異学の禁:朱子学(儒教の一学派)を幕府の正学と定める。/人返しの法/無宿収容のため、江戸石川島に人足寄場設置。 |
寛政3 | 1791 | 辛亥 | - | 紀伊大島(現 和歌山県)にアメリカ船が初めて日本に来航。 |
寛政4 | 1792 | 壬子 [2] | - | - |
寛政5 | 1793 | 癸丑 | 奉公人請状 | - |
寛政6 | 1794 | 甲寅 [11] | - | - |
寛政7 | 1795 | 乙卯 | 夜着蒲団領収証 | - |
寛政8 | 1796 | 丙辰 | 酒狂の喜平治 | - |
寛政9 | 1797 | 丁巳 [7] | - | - |
寛政10 | 1798 | 戊午 | 喜平治の更生 | 秀吉創建の方広寺(京都):再建の大仏殿に落雷、ご本尊またも罹災(7月1日)。 |
寛政11 | 1799 | 戊午 | - | - |
寛政12 | 1800 | 庚申 [4] | - | - |
享和(きょうわ)
光格天皇朝/徳川家斉将軍
元号(改元月) | 西暦 | 干支[閏月] | 古文書 | 主な出来事 |
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享和元(2) | 1801 | 辛酉 | - | - |
享和2 | 1802 | 壬戌 | - | 十返舎一九『(浮世道中)膝栗毛』初編刊行。 |
享和3 | 1803 | 癸亥 [1] | - | - |
江戸時代年表(中後期)
1.享保 2.元文-寛保-延享-寛延 3.宝暦-明和-安永
7.弘化-嘉永-安政 8.万延-文久-元治-慶応
凡例
- 本年表は古文書解読等の際、元号に対する西暦、干支・閏月確認のため作製。
- 該当年に当サイトで参照できる古文書を挙げた。
- 特に注目されたい自然災害を色付けした。
参考文献
- 三省堂「古文書を読む」必携(日本放送協会学園、1989年)
- 児玉幸多 編集『日本史年表・地図』(吉川弘文館、2016年)
- 稲垣史生 監修『江戸の大変 かわら版〈天の巻〉』(平凡社、1995年)14-15頁