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看板・扁額その8

御詠歌(ごえいか)秩父・金昌寺

史料

秩父・金昌寺の御詠歌

解読文

四ばん 荒木寺

あらたかに まいりておがむ くわんぜおん 二世あんらくと たれもいのらん

江戸神田 横大工町 講中/享保十一歳 丙午 三月吉日

現代語訳

(秩父札所)四番、(金昌寺別名)荒木寺

光り輝く霊妙なご利益に、参り拝む観世音、現世と来世とが安楽であることを誰もが祈るだろう

江戸神田横大工町(現在の東京都千代田区神田多町2丁目、司町2丁目)の講を結んで神仏に詣でる者たちが、この御詠歌を奉納します。

享保十一年(江戸中期)丙午(ひのえうま)三月吉日

解説

上記は埼玉県・秩父の金昌寺の御詠歌(ごえいか)です。御詠歌とは、巡礼がうたう仏をたたえる歌です。変体仮名を多分に使っているため、慣れていないと解読は結構難しいと思います。

単語pickup

  • あらたか:神仏の霊験や薬の効き目がいちじるしいこと。
  • 二世あんらく:二世安楽。現世と来世とが安楽であること。
  • 講中:講を結んで神仏に詣でる連中。

それでは次ページにて、この御詠歌を奉納した人々の名前も解読してみましょう!

  

看板・扁額

1.鎌倉編その1 /2.鎌倉編その2/3.鎌倉編その3/4.川越編/5.昭和レトロ館

6.お寺の額(扁額)その1/7.お寺の額その2/8.御詠歌/9.江戸時代の女性の名前

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