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村絵図の解読その2 古畑、大関など

史料 左側

武州男衾郡板井村

村絵図_右側

※無断転載禁止

解読文

⑥古畑 ⑦大関 ⑧古里境 ⑨本田堺

解説

史料は男衾郡板井村(現・埼玉県熊谷市)の村絵図で、古里村、本田村にも隣接しています。

古畑(ふるはた)とは、古びた畑または荒れた畑のこと。大関(おおぜき)とは大堰とも書き、大きな堰(せき)のことです。

当村絵図を見ると、板井村の真ん中を縦に割って、その半分に家々や田が集中し、もう半分に古畑が広がっていることが確認できます。実際、板井村は畑作中心の村で、田と畑の割合は8対77。比較的生産能力の低い村で、住民は・大・小麦・コウゾ・桑・生絹を生産している小さな村でした。

神社

当村に神社は鎮守氷川社、ほかに鹿島社などがありました。当史料真ん中の上の赤い細長い建物と前頁左側中央の赤い屋根の建物が神社なのだろうか。

江戸時代後期の村絵図はこのように簡略化されているので、結論としては村明細帳があれば併せて見るとわかりやすいと思います。

参考文献

史料情報

  • 表題:村絵図
  • 年代:近世
  • 埼玉県立文書館所蔵 飯島家116
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いてます。
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