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江戸時代の繋がりと地域社会その4

五人組とは 役割や歴史など

五人組の役割

五人組とは

江戸時代の村において、村役人である名主・組頭・百姓代の下に続くのが五人組です。五人組は、基本的に村内にある各家の男性家長で組織されます。

組み分けの仕方

さて問題です。この五人組、あなたが年貢を徴収する側の大名だとしたら、どのように組み合わせますか?

幕府や諸藩の大名たち-支配者側の多くは、村役人を除く最寄の家で組み合わせ、百姓の大小を考えて組ませました。お金持ち一人、貧乏人一人、その間に中間三人といった具合に。そして仲の良いものや、親類ばかりを組み合わせないよう工夫をこらしました。

役割

五人組の役割は、相互検察、連帯責任にあります。悪いことをしている人はいないか、キリシタンはいないか監視し、また、欠落(逃亡)する人が出ないように注意しています。

また、病人があって耕作ができない時はお互い助け合って、年貢を不納することがないように務めます。五人組は相互扶助の側面はないこともないありませんが、それは年貢納入の手段であってそれが目的ではありません。

五人組帳

五人組の掟は、あなたの村(市町村)にもきっと残されている『五人組帳』という史料に記されています。耕作の助け合いについては、左記史料現代語訳第九条、失踪者については第一三条などを見ていただければ、事実確認できると思います。まこと、息の詰まるような条文集となっています。

また、村の治安維持に関しては変死体の処理の史料も併せてご参考ください。

歴史

五人組は、慶長二年(1597)年三月の豊臣秀吉の掟に始まり、侍は五人組、下人は十人組を組織させました。慶長一三年十月に藤堂高虎は、新封地内(伊予国)に発した政令で、農民を十人組に組織させました。詳しくは藤堂高虎をご参考ください。

地域との結びつきが強かった江戸時代。その理由として、先に見た年貢の課せられ方に続き、五人組という組織体制も見逃すことができません。

  

参考文献

児玉幸多『近世農民生活史 (歴史文化セレクション) 』(吉川弘文館、2006年 )参照

江戸時代の繋がりと地域社会

1.はじめに/2.年貢の課せられ方/3.村の組織図/4.五人組とは/5.男性家長の役割

6.地域で支え合う介護/7.老後の生活/8.父親中心の子育て/9.仮の親子関係/10.子供は村の子

11.子育てネットワーク/12.超個人主義の果てに

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