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引札その1

冬衣売出し広告

史料

引札・冬衣売出し広告

※無断転載禁止

用語解説

冬衣(ふゆごろも):冬に着る衣服。

粗景(そけい):粗末な景品。商店で出す景品をへりくだっていう語。

呈上(ていじょう):「贈ること」の意の謙譲語。差し上げること。

正札(しょうふだ):掛け値(かけね)なしの値段を書いて商品につけた札。

掛直(かけね):値切られることを予想して、実際の販売価格よりも値段を高くつけること。

正札販売について

史料は、明治時代に作成された冬衣を売り出す小川錦町中井屋商店というお店の広告です。

「正札附掛直なし」とはつまり、駆け引きをせずに、予め売り手が設定した正当な価格で販売するという意味です。現在の小売業では当たり前の販売方法ですが、17世紀後半の越後屋呉服店が世界で初めてこの正札販売を導入し、多くの消費者の支持を得て発展した経緯がありました[註1]。

  

補註

註1:鐘井輝『わが国における革新的小売業の源流ー「越後屋」呉服店の創業に関連してー』(関西実践経営・第16号、1998年10月)[PDF]

史料情報

  • 表題:冬衣売出し広告(印刷)
  • 年代:明治 .12.21/出所:小川錦町中井屋商店/宛所:御得意様/形態:一紙
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書5619
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

引札

1.冬衣売出し広告/2.御蒸菓子所広告/3.御鼻紙袋・煙草粉入

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