史料

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解説
安政の大地震における町家(まちや)の全壊率は約10パーセントで、関東大震災の約2.5倍でした。町人の死者数は約四七〇〇人で、そのなかには新吉原の焼死者一〇七四人が含まれていました。
これを示すように史料の絵に描かれている家は、ほとんどが崩れおちてしまっています。一見悲惨の限りですが、盛んに燃えていた火災は沈静化、右頁中央から下にかけては早速再建に向けてか、丸木や鍬などを持って動き出している人々が見受けられます。
参考文献
東京都江戸東京博物館 学芸課展示係 編『図表でみる江戸・東京の世界』(東京都江戸東京博物館、1998年)「地震の被害」106頁
史料情報
- 表題:安政見聞誌 上
- 年代:-(江戸時代)/一勇斎国芳・一度斎芳綱・鶯斎国周 画
- 埼玉県立文書館寄託 小室家2743
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