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安政見聞誌8

倒壊した家々

史料

倒壊した家々_安政見聞誌

※無断転載禁止

解説

安政の大地震における町家(まちや)の全壊率は約10パーセントで、関東大震災の約2.5倍でした。町人の死者数は約四七〇〇人で、そのなかには新吉原の焼死者一〇七四人が含まれていました。

これを示すように史料の絵に描かれている家は、ほとんどが崩れおちてしまっています。一見悲惨の限りですが、盛んに燃えていた火災は沈静化、右頁中央から下にかけては早速再建に向けてか、丸木やなどを持って動き出している人々が見受けられます。この地震で、

参考文献

東京都江戸東京博物館 学芸課展示係 編『図表でみる江戸・東京の世界』(東京都江戸東京博物館、1998年)「地震の被害」106頁

史料情報

  • 表題:安政見聞誌 上
  • 年代:-(江戸時代)/一勇斎国芳・一度斎芳綱・鶯斎国周 画
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家2743
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安政見聞誌

1.概要 2.京橋 3.深川 4.生きた心地なし 5.岡場所

6.遊郭 7.被災者 8.倒壊の家々 9.川の氾濫 10.施餓鬼

11.岸辺の被害 12.仮屋 13.余震記録

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