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安政見聞誌13

余震記録

史料

余震記録_安政見聞誌

※無断転載禁止

解読文

一 ある人、大震(たいしん)の後、度の動揺(とうよう)大小を量(はか)りて、毬図(まりかと)に作らしめし

其有やう、通俗(つうぞく)に傚(なら)ひて日の出、日の没(いり)を以て昼夜とす、即(すなは)ち白毬(はくきう)は昼(ひる)、黒毬(こくきう)は夜(よる)と知(しる)べし

且(かつ)初震の毬(まり)は、殊(こと)に大きく書(かく)べきを、紙上の所見(そけん)あしければこゝに略(りやく)す/十月総計八十度、昼二八度・夜五二度也、以下略之

解説

史料は、安政の大地震後の余震の規模の大きさを記した記録。白丸(白毬)は昼を示し、黒丸(黒毬)は夜を示し、余震が大きいほど丸を大きいです。日が経つに連れて余震の規模が小さくなり、一日の余震回数も少なくなっているのがわかります。

安政二年(1855)一〇月二日の夜四ッ時(10時ごろ)に地震が発生し、余震は二九日までつづき、はげしい日は八〇回を数えました。

史料情報

  • 表題:安政見聞誌 上
  • 年代:-(江戸時代)/一勇斎国芳・一度斎芳綱・鶯斎国周 画
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家2743
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いています。
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安政見聞誌

1.概要 2.京橋 3.深川 4.生きた心地なし 5.岡場所

6.遊郭 7.被災者 8.倒壊の家々 9.川の氾濫 10.施餓鬼

11.岸辺の被害 12.仮屋 13.余震記録

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