現代語訳
今度の地震にて横死の人民多く、天災とは申しながら不□に思召しにつき、十月二日より左の寺院において施餓鬼(せがき)修行を仰付られた。
- 天台 東叡山学頭 後雲院前大僧正
- 浄土 本所 回向院(えこういん)@墨田区
- 新義真言 芝二本榎 高野山学侶方在番 西南院(さいなんいん)
- 同 麻布白銀老町 同段 人方在番 円満院
- 新義真言 浅草御蔵前 大護院
- 済家(ざいけ:臨済宗) 品川 東海寺@品川区
- 曹洞 あたこ下 青松寺@港区
- 黄檗(おうばく:日本三禅宗の一) 本所五ツ目 羅漢寺@江東区
- 法華□ 下谷 宗延寺@杉並区
- 同勝劣 浅草 慶卯寺
- 西本願寺校所 築地輪番 与楽寺@北区
- 東本願寺校所 浅草輪番 春慶寺@墨田区
- 時宗 浅草 日輪寺院代 洞雲院
一度斎芳綱 画
解説
史料は、安政の大地震後に施餓鬼(せがき)といって、餓鬼道に落ちて飢餓に苦しむ亡者のために行う供養している様子を伝えています。
くずし字が難しく、わからなかった文字は□、現存するお寺はなるべくリンクを貼りました。
史料情報
- 表題:安政見聞誌 上
- 年代:-(江戸時代)/一勇斎国芳・一度斎芳綱・鶯斎国周 画
- 埼玉県立文書館寄託 小室家2743
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安政見聞誌
1.概要 2.京橋 3.深川 4.生きた心地なし 5.岡場所