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植学啓原3

根の断面図、シダの構造

江戸時代の植物図鑑を通して、根の断面図、シダの構造を紐解きます。

史料

根の断面図、シダの構造_植学啓原

※無断転載禁止

解読文および解説

第三図:根の断面図と種類

○根質/亜爾鮮(アルセム)根

  • 呂(左図の印)・細胞、仁・巴連舎馬(バレンシヤ)
  • 生根ヲ横断而肉眼之ヲ観:生根を横に断って肉眼でこれを観る。
  • 外皮、気管、材、呂、仁、皮、根材

○粒根、○掛根

第四図:シダの構造と種類

○羊歯葉

羊歯(シダ)の葉。

  • 小葉、莱(しば)、拓葉(托葉,たくよう/葉を支える柄の部分にある葉片)、巻鬚

○重羊歯葉/金合歓

○再重羊歯葉

  • 顕微鏡ヲ以葉脈ヲ観ル:顕微鏡を以って葉脈を観る。/脉は脈の異体字(旧字)。
  • 中筋、細腺、助状筋、羅紋、助状筋
  • 細腺於羅紋之間ニ在リ:細腺は羅(ぎっしりとならぶ)紋様の間に在り。

史料情報

  • 表題:植学啓原 3巻合綴
  • 年代:天保5(1834)/宇田川榕庵著、菩薩樓蔵版
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3954
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植学啓原

1.宇田川榕庵 著 2.根や球根 3.根の断面、シダ 4.コケやキノコ

5.ツクバネ、水仙 6.御前橘、露草 7.外国の花 8.蘭や菫

9.マメ、キク科 10.リンネ二四綱 11.花粉

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