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植学啓原8

蘭や菫(スミレ)の構造

江戸時代の植物図鑑を通して、春蘭や菫菜ほか、羅生門蔓、鷺草などの構造を紐解きます。

史料

春蘭、菫菜、羅生門蔓、鷺草の構造_植学啓原

※無断転載禁止

解説文および解説

第十三図

○春蘭 (アビテントリュム)

しゅんらん。ラン科の多年草。東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布。葉は線形で堅い。早春、膜状の鱗片のある肉質の花茎を直立し、頂上に淡黄緑色の一花を横向きに開く。唇弁(しんべん)は白く濃紫色の斑点あり。

  • 苞(ほう,花の基部につく葉)、弁(辨は旧字)、蜜槽(みつそう,蜜腺)、鬚蕊(しべ)、心蕊

○唇花(リップブルーム)/羅生門

羅生門蔓(らしょうもん-かずら)。シソ科の多年草。春、上部の葉の付け根に大型で紫色の唇形(しんけい)花を開く。

  • 上唇、下唇、筒、萼/長鬚、短鬚、心蕊

○繖爾費亜

  • 唇、花、柱頭二分ス、四裸子、子体、四鬚蕊。其二蕊長。其二蕊短。

第十四図

○鷺草(オルシス)

さぎそう。ラン科の多年草。本州~九州の湿地にはえる。茎は球茎から直立し、花は、茎頂に一~三個つき、白色の花弁三枚と緑色の萼片三枚あり。

  • 嘴蜜槽為(ス)、葶/鬚葯、嘴/花梗

○菫菜(スミレ/ヒオーレ)

つぼすみれ、violet。坪菫。スミレ科の多年草。日本の各地、東アジアの平地や丘陵地のやや湿ったところに普通にはえる。春に小型の花を開く。唇弁には紫色の筋があり、距(きょ,花にある管状の狭長な突出部)は短くて丸い。

  • 離距、葶、助状筋、中筋

史料情報

  • 表題:植学啓原 3巻合綴
  • 年代:天保5(1834)/出所:宇田川榕庵著/宛所:菩薩樓蔵版/形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3954
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植学啓原

1.宇田川榕庵 著 2.根や球根 3.根の断面、シダ 4.コケやキノコ

5.ツクバネ、水仙 6.御前橘、露草 7.外国の花 8.蘭や菫

9.マメ、キク科 10.リンネ二四綱 11.花粉

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