書籍情報
紹介文
私は海よりは山の方が好きで、船などに全く興味がありませんでした。
そんな私でしたが、農村史を研究していくうえで、浅草の米蔵に年貢を納めるにも船。また文禄・慶長の役の李舜臣と日本軍の海戦においても、亀甲船やら艦隊が登場。
本書は、教室でなんとなく次は黒船来航の瓦版を読んでみよう!と思い、手に取ってみた一冊。然しながら分厚いし文字数びっしりだし、最後まで読み進められるのか、不安を抱きながら頁をめくりました。不安は裏切られ、忘れられた黒船の謎を解き明かす過程が面白く。一気に読んでしまいました。
黒船について予備知識がなくても、分厚い分だけ易しく丁寧に説明してくれているので、どなたでも楽しめると思います。反面、自分なりにまとめてみないと整理がつかないこともあり、本書を参考にしつつ黒船来航史の章を作りました。併せてご参考ください。
昔は車や電車がなかったので、徒歩より速い乗り物といえば馬か船。交通史を専門にしないまでも、船ってキーポイントなのではないか。歴史において船の重要性を確信させてくれた一冊です。