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忘れられた黒船

書籍情報

忘れられた黒船-アメリカ北太平洋戦略と日本開国

  • 著者:後藤敦史
  • 出版社:講談社、2017年
  • 対象:歴史好きな人全般、幕末に興味のある方、専門家など。
  • 概要:ペリー来航の裏で暗躍していた?!「忘れられた黒船」に迫る知的好奇心をくすぐる専門書。

紹介文

私は海よりは山の方が好きで、船などに全く興味がありませんでした。

そんな私でしたが、農村史を研究していくうえで、浅草の米蔵に年貢を納めるにも船。また文禄・慶長の役李舜臣日本軍海戦においても、亀甲船やら艦隊が登場。

本書は、教室でなんとなく次は黒船来航の瓦版を読んでみよう!と思い、手に取ってみた一冊。然しながら分厚いし文字数びっしりだし、最後まで読み進められるのか、不安を抱きながら頁をめくりました。不安は裏切られ、忘れられた黒船の謎を解き明かす過程が面白く。一気に読んでしまいました。

黒船について予備知識がなくても、分厚い分だけ易しく丁寧に説明してくれているので、どなたでも楽しめると思います。反面、自分なりにまとめてみないと整理がつかないこともあり、本書を参考にしつつ黒船来航史の章を作りました。併せてご参考ください。

昔は車や電車がなかったので、徒歩より速い乗り物といえばか船。交通史を専門にしないまでも、船ってキーポイントなのではないか。歴史において船の重要性を確信させてくれた一冊です。

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