書籍情報
- 著者:吉野裕子
- 出版社:人文書院、1983年/新版2021年
- 対象:古文書初級者~上級者、歴史が好きな人全般
- 概要:江戸時代の人々の暮らしに深く根付いていた、陰陽五行思想、干支、陰暦などが理解できます。
紹介文
陰陽五行は、日本のお祭りや民俗行事、暮らしに深く影響を及ぼしました。
かくして陰陽五行を理解していないと、江戸時代の人々のモノの考え方や精神を当然、理解できません。また当時の暦は、現行の太陽暦ではなく陰暦(旧暦)。陰暦を理解するにも、十干・十二支の知識が必要不可欠になります。
何故、昔話の桃太郎につき従った動物は犬と猿と雉なのか。何故土用の丑の日に、牛(丑)ではなく鰻を食べるのか。何故地震源が鯰なのか。これらを陰陽五行や十二支の方向から考えて、快刀乱麻で鮮やかに紐解かれています。現代人が完璧忘れてしまった、昔の日本の思想や文化を再発見できるはずです。