歳徳神 明(あき)の方位
年の十干 | 明(あき)の方位 | |||
---|---|---|---|---|
甲 | 己 | 東宮甲 | 寅・卯の中間 | 東北東と真東の間 |
乙 | 庚 | 西宮庚 | 申・酉の中間 | 西南西と真西の間 |
丙 | 辛 | 南宮丙 | 巳・午の中間 | 南南東と真南の間 |
丁 | 壬 | 北宮壬 | 亥・子の中間 | 北北西と真北の間 |
戊 | 癸 | 南宮丙 | 巳・午の中間 | 南南東と真南の間 |
歳徳神とは

節分の恵方巻でお馴染みの恵方(えほう)とは、歳徳神(としとくじん)のいる方角のことを言います。
歳徳神は、年神(としがみ)、正月様とも言い、八将神の母とされ、一年の福徳をつかさどる神で、この方角に向かって事を行えば万事大吉とされています。
歳徳神のいる方角を恵方(えほう)または明方(あきのかた)と称し、その方位にある神社に初詣することを恵方詣と言います。
平成31年(2019)の干支は己亥(つちのとい)なので、表の己の行を見てみましょう。今年は東北東と真東の間の方位にある神社に初詣すると恵方詣となります。また、節分の恵方巻も歳徳神が来る方位を向いて食べます。
八将神と金神は悪い方角を示す神様で、遊行期間などもあり複雑ですが、歳徳神は良い方角を示す神様で遊行期間もなく、伊勢暦や引札暦など旧暦の暦に記載されている神様の中で一番取っ付きやすいです。
参考文献
- 岡田芳朗 、後藤晶男、伊東和彦、松井 吉昭『暦を知る事典
』(東京堂出版、2006年)
- 広瀬 秀雄『暦 (日本史小百科)
』(東京堂出版; 新装版、1993年)
- 川口 謙二、 池田 孝、池田 政弘『こよみ事典 (東京美術選書 18)
』(東京美術 、1977年)
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