私の年賀状:令和五年

記載事項
書く派の人たち
傾向
多くの方がそうだと思いますが、いただく年賀状の大半は市販ないし、自作でないイラストをただ印刷したものだと思います。
しかし手書きで一筆、「あいこちゃんにとって良い一年でありますように」とか書かれています。全く手書きがない年賀状はあまりなく、いただけるだけでも私のような鰥寡(かんか)孤独には誠に有難いです。
また、お子さんがまだ小さい場合はご家族の写真付き。子どもが結構大きくなってもご家族の写真だったりすると、却ってほっこりします。
個性派
大分市に住まう血筋も遠い私の親戚に、年賀状はもとより暑中見舞いもくれる80代男性がいらっしゃいます。この方は、家の畑の写真と併せて近況を書いた文章を印刷をしたものをよくくれます。
一筆書きはないですが、文章が原稿用紙一枚くらいの長文とあって魂がみっちり入っています。九州は例年、夏になると災害が厳しい傾向にあり、暑中見舞いで近況を知れると安堵します。
横浜の従兄のお母さんにあたる80代女性は、文字通り筆を使った一筆書き。簡単な挨拶のみで麁略も、美しくも力強い筆致。今時マネできない、ある意味高度な年賀状です。
文書のプロ
私の古文書師匠で『こもなれ』にもご登場いただいた木村先生は、干支、自作の風景の版画にひと言添えられ、奇遇にも私と似たスタイル。木村先生の先輩にあたる工藤先生は、自作の写真に一筆書きでした。ともあれプロの?年賀状について参考になればと思い、先生たちに断りもなく勝手に紹介しました。
課題
コスト
さて、年賀状を出す相手は、誰でもいいかといえばそうともいかと思います。特に年末に会った、或いは年始に会う人にわざわざ年賀状を出すのはコスト的にもツライものがあります。
印刷代はもとよりハガキ料金に至ってはついに三桁!のご時世。コストを考えるのは、持続の面からしても適切だと思います。
年賀状は私の場合、自作の作品を見てもらう、というのも半分あるので、相手が誰にせよ普段お見せすることができない作品も見てもらう機会になります。印刷はネット上にUPと違った味わいがあります。従って、なぜ自分は年賀状を書くのか、改めてその意義を考えてみるとよいと思います。
送る相手の減少
年賀状がその効力を最も発揮するのは、今年も会えなかったけれど「年賀状のやり取りだけは絶やさない」人ではないでしょうか。逆に顔なじみの人ばかりの人間関係というのも、現実感に乏しいです。
年賀状を書かない派は、そもそも出す相手がいるか考えてみてください! 年明け早々、出した枚数より来る枚数が圧倒的少ないという現実にさらされる私の寒々しい正月。いろんな意味で春は遠い…
しかし勝負はこれから。いただいた年賀ハガキは、お年玉抽選会の縁起が付いてくること、お忘れなく。♪
年賀状
古文書の様式
1.概要 2.詔書・勅書、太政官符など