私の年賀状:令和六年

記載事項
概要
年賀状は新年を祝い、旧年中のお世話に感謝し、今年一年の厚情、お世話、指導などを願い出る手紙です。
封書に比べ略式なハガキは、本来気軽な文面のやりとりに使うものと覚えておきましょう。改まった内容の文面は、きほん的に封書で送るのが礼儀。お祝い・お礼・お詫び、依頼や相談などは封書が適しています。
一方、年賀状や暑中見舞い、お中元・お歳暮のお礼、引っ越しや結婚・出産の通知などは、ハガキで送るのが一般的。時機を逸したらハガキはNGです。
ポイント:書式、時機
- 年賀状は儀礼的な文書なので縦書きするのが原則。
- 改まった気持ちで書く。印刷年賀状の文面には自筆を添える。
- 一月一~七日の間に届くように出す。
文献に何れも、改まった相手や目上の人に「迎春」や「賀正」は避けとされます。しかし漱石は「恭賀新年 一月一日」とだけ印刷した年賀状を送りました。
私のこだわり
上記一般論に対しこの私(わたくし)めは、これまで毎年、相手のことを考えずに随分自由奔放な、迷惑極まりない年賀状(!)を友人知人に送り付けてきたなと思います。
しかしながら社交辞令的に或いはやっつけ仕事的に市販および単に印刷しただけの、個人としての心が欠けているものよりかはよほどいいはず。
そんな私の年賀状も冒頭にお示しした通り、以前に比べたら随分丸くなって、ポイントは下記のとおり。
干支を書く、或いはオフライン上でイラストを発表できる場は、もはや年賀状しかないです。
注意事項
上に挙げた私の年賀状、実は令和六年とするところを令和五年として出しました。
年賀状あるある――んなヤツはいそうでいない!? 職業柄、何だかホントに恥ずかしかったし、年明け早々躓(つまづ)くと萎えるので年の記載はお気をつけください。
参考文献
- 中川越 監修『手紙の文例・マナー新事典』(朝日新聞出版、2015年)「第4章1ハガキ 一筆せんの書き方と文例 ハガキの基本とマナー」272頁
- 日本語文書研究会 『すぐ役立つ文書・書式大辞典』(法研、1999年)「5.家庭の社交とあいさつ文 年賀状」254頁
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古文書の様式
1.概要 2.詔書・勅書、太政官符など