解読文(青枠内)
土公 春はかま、夏はかと、秋は井、冬はには
土公神 遊行方位
干支順位表:方角
- 1.甲子~6.己巳:北
- 15.戊寅~20.癸未:東
- 31.甲午~36.己亥:南
- 45.戊申~50.癸丑:西
解説
土公神(どくうじん)は、陰陽道で土をつかさどる神で、土公は「つちぎみ」「どくう」「どこう」とも読みます。
土公神は春は竈(かまど)、夏は門、秋は井(井戸)、冬は庭のそれぞれの地中にいて、土公神の居場所の土を掘り起こしたり、この神の遊行の方角に向かって土木工事を行うことを忌み嫌います。この神は伊勢暦において、暦首(冒頭)下段左に記載があります。
それでは本日の土公神の居場所を調べてみましょう。まず本日の干支と旧暦で何日なのか、六曜・月齢・旧暦カレンダー_旭川情報ねっとで確認してみてください。
例えば令和六年(2024)二月一五日(旧一月六日)は、十二支早わかり表を見ると季節は春になるので、竈の土を掘り起こすとを忌みます。またこの日の干支(えと)は、46.己酉(つちのととり)。よって土公神の遊行方位 戊申~癸丑の段を見ると、この日、西に向かって土木工事を行うことを忌み嫌うことがわかります。
参考文献
- 伊東和彦「第三章 暦の内容」『暦を知る事典』(東京堂出版、2006年)97頁