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かわら版その12

瓦版・オランダ人と貿易その2(くずし字解読)

史料

オランダ人と貿易

※無断転載禁止

解読文

○欧羅巴(ヨウロツハ)之部 

和蘭(おらんだ)此国(このくに)西北(にしきた)は、暎咭利(ゑきらす)、東(ひがし)は独逸都国(どいつこく)、南(みなみ)はフランスなり、国中を七十二州(しう)にわけて、「アムステルタム」と都(みやこ)をいふ

人物(じんぶつ)にうわにして天文(てんもん)にくはしく、風雨じかうをよくしり海上(かいじよう)を自在(じざい)に廻(めぐりカ)諸国(しよこく)と交易し、利をゑること少(すくな)なからず

今(いま)通商(つうせう)する蘭舶(らんはく)は、ノナバ新紅毛(しんおらんだ)也。此国(このくに)は、唐(から)天竺(てんちく)日本の南海(なんかい)にあたり、長崎より四千里

此地(このち)は、寛永(かんゑい)年間(ぢう)関人(かんじん)切開(きりひら)きて、城郭(せうかく)をかまへ、もつはら諸国へ通舶(つうせん)するゆへ、いよ/\貿易(かうえき)売買(ばい/\)の道ひらけて、本国、紅毛(おらんだ)へ五ヶ年目に運上(うんぜう)をさしいだす

此所より五月上旬に出航(しゆつはん)して、八月下旬崎陽(かうよう)へ入船(にうせん)す、紅毛(おらんた)本邦は、日本より西北にあたり里数二万二千九百リ、此極地(きよくち)を出(いつ)る事(こと)四十九度(と)から五十五度(ど)にまる

解説

史料後半「紅毛」という言葉が出てきます。「紅毛」(こうもう)とは、ポルトガル・スペインを南蛮というのに対してオランダ人のことを指します。また「崎陽」(きよう)という言葉は、長崎の異称です。

  

史料情報

  • 表題:[欧邏巴人図]
  • 年代:近世/形態:一紙
  • 埼玉県立文書館収蔵 増田家文書400
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

瓦版

1.かわら版とは/2.象見世物その1,3.その2,4.その3/5.虎見世物その1,6.その2

7.黒船来航その1,8.その2/9.アメリカ・ロシア人1,10.その2/11.オランダ人と貿易その1,12.その2

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